精神病院入院の感想と退院後の心得

なんやかんやで精神病院を退院してから3年経った&もう流石に再入院しなさそうなので記念カキコ。

 

3年前、自殺未遂して急性期病棟に入院した。

急性期病棟は慢性期病棟と違って入院期間の上限が3ヶ月なのだけど、まるまる3ヶ月過ごすことになった。(慢性期病棟はもっと長い期間、年単位で入院している方もいるらしい)

 

入院中も自傷がやめられず、入院期間のうち2ヶ月は保護室という個室にいた。

保護室だと部屋の中にカメラがあるので、自傷等をしているとすぐ看護師さんがすっ飛んでくる。

正直嬉しかった。構ってもらえるから。

 

朝の病棟OT(作業療法)は良い息抜きだった。

OTセンターでのOTは保護室になると参加できなくなるが、病棟で行われるOTは参加できた。

毎朝の楽しみだった。

 

「推し看護師」という概念があった。

看護師さんも人間だし、患者も人間なので、どうしても人によって合う合わないがあるものだ。

同じ病棟の患者さんと各々の推しの看護師について語り合うなどした。

というか入院中は本当に娯楽がないので看護師さんについてあーだこーだ言ったり、夜まで起きて次の日の出勤票を見て一喜一憂するぐらいしか楽しみがない。

好きな看護師さんがいたらうれしいし、合わない看護師さんがいたらちょっと凹む。

 

で、なんやかんやあり退院し、実家に戻ったが、自殺行為はしなかったものの、やはりまた自傷等が出た。

家庭環境が原因で自殺行為や自傷行為に走っていたわけなので、おそらくだが、あの時実家に戻るより、なんとかして家を出るのを先に考えるべきだった。

 

これはまた自殺行為に走る、と危機感を覚えたため、友人宅にしばらく居候するなどしてとりあえずなんとか実家を出た。

 

回復した過程だが、実家を出てから一気に回復した。

自分の力で暮らすようになり、更に回復した。

就職し、週5勤務で働いてからはもっと回復した。

実家を出れば家庭環境のストレスがなくなり、自分の力で暮らすと社会への引け目や居候先への引け目がなくなり、週5勤務になると基本的に平日の朝から晩まで忙しくなるので暇な時間に考え事をして病む事がなくなるからだ。

 

精神疾患からの回復にはストレッサーから逃げる事が一番重要なのではないか、と思う。

その上で自立していけるとより回復する気がする。

考え事をして病むのはたいてい暇な時間なので、そういう時間を作らないことも落ち込み防止になると思う。

 

精神病院入院というのは、入院そのものより、入院してから退院後どう過ごすかが大事なのかもしれない。

なんとなく入院して退院したら、一時的には良くなったとしても再発する。

退院後にどうするかは入院中にしっかり詰めた方がいい。